紫波新聞 |
23回:理想的な結露対策は? | ||
私は紫波町の水分で生まれ育って、冬の厳しさは今でも脳裏に焼きついています。 本格的な暖房の季節になりましたが結露で悩んでいる方も多いのでは?と思い今回は結露の原因と対策のお話しです。 煙突の無い灯油ストーブは燃焼ガスと同時に水蒸気が発生します。十分な換気をして水分を排出しましょう。FF型(煙突付)のストーブをオススメします。窓が冷たいと、室内の水分がガラスで冷やされて結露します。内窓の設置や樹脂複層サッシへ交換しガラスを冷たくしない事です。 押入れは、中の床・壁が冷たくなって室内の水蒸気により結露します。押入れの扉を開けて暖かくする事や、断熱改修する事が有効です。除湿剤を配置したとしても、水蒸気は冷たい所に向かう性質があるので、根本的な解決にはなりません。最近話題の高断熱・高気密住宅でも、換気システムを稼動させないと、生活から発生する水蒸気で結露がおこります。換気システムのフィルターのお掃除もとても大切です。 理想的な結露対策は、建物の断熱を均等にして冷たい場所が出来ないようにする事。換気は24時間連続で行うことで一定の量を確保する、ストーブを使うときは煙突付きを使う、エアコンやパネルヒーターそして床暖もお勧めです。 最近の建物は乾燥気味になるので、洗濯物を部屋干しして、適度な潤いにしているご家庭も有ります。 オガールタウンでも、そんな想いで設計に携わりました。(文責:立花清久) |
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