五郎沼通信 第3号 平成26年2月1日発行
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(1面)
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堤体の補修一部が終了しました!
 前号で案内した五郎沼の堤体の内、特に決壊がひどい(桜の木が水面に浸かっている状態の)西側堤体の補修が終わりました。
 写真通り、約70メートルにわたり石垣を組んで、堤体の土が崩れにくいようにしていただきました。工事にあたり堤体の土を削ったため、草がなくなり土がむき出し状態ですが、春になれば草はだまっていても、徐々に生えてくると思われます。
今回は会員皆様の熱い思いが行政に通じて、思った以上に早く、五郎沼保全の一部の予算化をして頂きました。
 今後は桜自体の保全方法をもう少し細部にわたり会員さん交互で協議を重ねて行くことが大事と考えます。今号の裏面の特集で、県関係の樹木医に五郎沼の桜の状態を見て頂きましたので、一部ご案内いたします。是非ともご覧ください。

賢治作品の中に隠されている五郎沼
日詰の町に魚を降らせる奇想天外な話『風野又三郎』(童話「風の又三郎」の下書き稿)の該当部分を、校本宮沢賢治全集から原文のまま紹介します。
【…竜巻はねえ、ずいぶん凄いよ。海のには僕はいったことはないんだけれど、小さいのを沼でやったことがあるよ。丁度お前たちの方のご維新前ね、日詰の近くに源五沼という沼があったんだ。そのすぐ隣の草はらで、僕等は五人でサイクルホールをやった。ぐるぐるひどくまわっていたら、まるで木も折れるぐらい烈しくなってしまった。丁度雨も降るばかりのところだった。一人の僕の友達がね、沼を通る時、たうたう機(はた)みで水を掬(きく)つちゃったんだ。さあ僕等はもう黒雲の中につき入ってまわって駆けたねえ、水が丁度漏斗(じょうご)のしりのようになって来るんだ。下から見たら本当にこわかったろう。
『ああ竜だ、竜だ。』みんなは叫んだよ。実際下から見たら、さっきの水はぎらぎらと白く光って黒雲の中にはいって、竜のしっぽのように見えたかも知れない。その時友だちがまわるのをやめたもんだから、水はざあっと一ぺんに日詰の町に落ちかかったんだ。その時は僕はもうまわるのをやめて、少し下に降りて見ていたがね、さっきの水の中にいた鮒(ふな)やなまずが、ぱらぱらと往来や屋根に降ってゐたんだ。みんなは外へ出て恭恭しく僕らの方を拝んだり、降って来た魚を押し戴いていたよ。僕等は竜じゃないんだけれども拝まれるとやっぱりうれしいからね、友だち同士にこにこしながらゆっくり ゆっくり北の方へ走って行ったんだ。まったくサイクルホールは面白いよ。・・後略】

(2面)
PC音声
五郎沼の桜を樹木医診断しました。
 昨年11月に五郎沼の桜の健康状態を岩手県緑化センターの樹木医(佐藤氏)に診断してもらいました。
◎今後の枝払い手入れ方法
徒長枝(とちょうえ)は全部切取る
キノコのある枝、幹は切る
死んでいる樹脂(腐朽部)は、できるだけきれいに取り除く
◎20年前に植樹した桜の植え直し方法
若い桜の根もと約半径5〜70cm位堀おこし、細い根が出るようにして半年〜1年間後に、根こそぎ取り植え直す
20年前植樹の桜のうち、育ちが悪いものは整理する
@ころ〜根廻りにスコップを入れる
根は細い分だけ残す
根廻りは10cmくらい高くしておき、根に雨水等が簡単に入らない様にしておく
A翌春〜細い根がいっぱい出てから、乾燥しない時期に植え直す
鳥居支柱(そえ木)
土を盛り上げ、肥料、腐葉土を入れる
現在の桜は手入れしながら活かし、その中間に2〜3m長の苗木を堤体の内側に植える

お知らせ
2月17日(月)午後1時半〜3時
古舘公民館ふれあいホール(参加無料)
テーマ:弘前方式によるサクラの管理法
講師:小林勝氏
伊豆沼(宮城県)
 宮城県の仙北平野にある低地湖沼。さまざまな水生植物や魚類、水鳥などが生息しているが、とりわけ冬の白鳥が有名だ。その生態系の多様さからラムサール条約の登録地にも指定されていて、美しい水辺の風景は多くの観光客を集めている。沼畔の「野鳥館」「昆虫館」「淡水魚館」で生態系について知ることができる。
 夏の伊豆沼は蓮の花が咲き、その美しさもスケールも日本一。 夏の伊豆沼は一面がハスで覆われる。遊覧船で沼を走ると、まるで極楽浄土のような美しさに感動する。
※場所 宮城県栗原市若柳上畑岡
※沼の面積 三三二f

***お知らせ***
3/15〜5/11
県立博物館特別展示室
テーマ
比爪(ひづめ) 〜もう一つの平泉〜
◎比爪は平泉に匹敵する都市か?
◎比爪と平泉はどのような関係か?
展示解説会 3/16、5/11

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