紫波ネット 総合版 音声ダイジェスト
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紫波の地酒で乾杯!
「紫波の酒蔵びらき」開催
 南部杜氏発祥の地として知られる紫波町。平成29年4月1日に「紫波町の地酒で乾杯を推進する条例」が施行されたことを記念し、4月22日に今回で2回目となる「紫波の酒蔵びらき」が開かれました。おだやかな春の日の桜咲く田園風景の中で、酒蔵やワイナリーの見学、個性豊かな地酒の試飲など各蔵元独自の工夫が盛り込まれたイベントとなりました。またこの日、「第 8 回南部酒屋唄全国大会」がJAいわて中央パーフルパレスで開かれ、伝統の酒造り作業唄の歌声が高らかに響き渡りました。
 紫波の酒蔵びらきは町内の酒蔵4社とのワイナリーを会場に開催されましたが、今回は廣田酒造店と月の輪酒造店をご 紹介します。
廣喜 [廣田酒造店]
◆「廣く多くの人々に喜ばれる酒」
 国道4号から東根山麓を目指して西へ向かうと、田園の広がる中に廣田酒造店があります。創業は明治36年12月。「廣く多くの人々に喜ばれる酒」として生まれた『廣喜』は、廣田酒造店の代表銘柄です。
◆女性初の南部杜氏
 廣田酒造店の杜氏は、女性初の南部杜氏として知られる小野裕美さん。小野さんを筆頭に職人の皆さんが、古い伝統的な造りに、新しい造り方を融合して新しいお酒を造ることに日々取り組んでいます。
◆酸基醴酛製法 さんきあまざけもと
 新しい造り方として、昨年から酸基醴酛製法という酒造りの手法を採用しています。糖化した蒸米に、それぞれの酒の個性に合わせた乳酸菌を添加し酒を醸製法で、全国的にもあまり例のない製法です。米の旨みを個性豊かに引き出せるのが特徴。酒蔵見学の案内役を務めた五代目蔵元の廣田英俊さんの熱心な解説から、この製法にかける蔵元の熱い想いが伝わってきました。
■南部酒屋唄全国大会 (会場:JAいわて中央パーフルパレス)
 紫波町が南部杜氏の発祥の地であることを広く全国 に伝えることと、酒造り作業唄の伝承を目的として始めら れました。「南部酒屋唄」という名称の歌はなく,酒造りの 際の作業唄として歌われていたいくつかの歌(復刻)の総 称です。主な作業唄には、①南部酒屋酛摺唄 ②南部酒屋流し唄 ③南部酒屋留仕込み唄などがあり、①と②が大会の課題曲となっています。