東海地震の津波に備えて 救命胴衣の提案
 あの3.11の津波の時の話です。私の友人の奥さんのお父さんが逃げ遅れて津波にさらわれてしまいました。90歳ほどの高齢であったので絶望視されていました。ところが、畳の上に乗ったままで浮かんでいるところを救助されて助かったという奇跡的な話です。
おそらく、その他カにも多くの方々が遠く陸地を望みながら、漂流物の上で諦めずに希望を持ち続けながら救助を待ち続けたことでしょう。最期の時の無念を思うと胸が痛くなります。
 二度と同じ過ちを侵さないようにと人は誓いますが、大災害においては人の力はほとんど無力です。12mの防波堤を作っても13mの津波がいつかはやって来ると考えるべきです。必ず被害を受けて流される人が出ます。その時に、私の友人のお舅さんのように波に沈まないで浮いていれば助かるチャンスが広がります。その可能性を信じて、下記の仕様の救命胴衣を考えました。
 まずは、頑丈な救命胴衣に人を吊り上げても壊れないフックを付けます。救助される場合、救助艇、漁船、ヘリコプターの高い位置から下ろされたロープ等に容易に結着するために利用します。その救命胴衣にはGPSの発信器が防水で装備されています。更に、夜間にはLEDのライトが発光するように埋め込まれています。また、口元にはフォイッスルが用意されており、大声を上げて体力の消耗するのを防ぎます。これにより夜間での救助も可能になります。流された者同士が集まって力を合わせて漂流物で筏を作ったり、互いに励まし合い救助の可能性を高める行動がとると期待できます。オスプレイも救助に参加してくれることになると信じます。
 東海地震発生の切迫性が叫ばれている現在、上記の装備を危険地域の各家庭には勿論、学校を始めとする公共機関、企業に装備しておけば多くの悲劇を回避し、犠牲が減少されるのではないでしょうか。


2013年7月7日 インターネット放送局SHIWA.TV
(文責:佐藤祐輔)

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