マイクロエンジニア
株式会社
油化装置について
プラスチックを油に戻す方法は、プラスチックが開発された時から周知のことでした。
原理は極めて簡単で、加熱することによって[固体]⇒[液体]⇒[気体]へと変化させ、最終的には気体を冷却して油に戻します。 その過程で炭素と水素が鎖のように何万個もつながっているのを分断し、 最終的に6~15個程度の つながりにします(ガソリン分~A重油分)。 これ以上小さくすると通常の気温では液体に戻らなくなります(メタン・ エタン・プロパン)。 この一連の作業をする機械が油化装置です。
油化装置の特徴
■小型
・小型のため各種規制の対象外、又はハードルが低い対象です
・装置の稼動に免許は不要
・どこにでも設置が可能
■安価
・原料を限定することで過剰な設備の必要がありません
・小型のため価格も導入し易い安値設定
■地産地消
・安価なので工場・事業者で装置を購入することができ、自分で出したゴミは自分で処理する『地産地消』が行えます
■構造
・熱源に電気ヒータを使用しているので爆発の危険性がなく温度管理も正確です
・簡単な構造なので特別な教育や技術が不要
■生成油
・油化できるプラスチックは、PP(ポリプロピレン)、PE(ポリエチレン)、PS(ポリスチレン)の3種類だけです
・生成油は軽質油相当(ガソリン相当)、灯油相当、軽油相当、重油相当が混ざった混合油(PP・PEを油化した場合)
・混合油を蒸留することでさらに油の使用範囲が広がります
油化可能なプラスチックについて
■油化可能なプラスチック
・PP(ポリプロピレン)、
・PE(ポリエチレン)、
・PS(ポリスチレン)
ブレストの油化装置で油化できるプラスチックは、上記3種類(PP・PE・PS)のみとなります。
※上記3種類のプラは混在していても構いません。
■油化できないプラの例
・PET ペット本体
・PVC ポリ塩化ビニル
・PA ナイロン
他にも… ABS(ABS樹脂)、PC(ポリカーボネート)、EVOH(エチレン-ビニルアルコール)、PVAC(ポリ酢酸ビニル)、PVDC(ポリ酢酸ビニリデン)、 EVAC(EVA樹脂)、これらのプラは油化できません。